校章

 校章には、梁川高等学校の校章となっている伊達氏の居城であった梁川城に 由来する桜の花と、保原高等学校の校章のモチーフとなった伊達地方の郷土の英雄北畠顕家の家紋である笹りんどうの花を取り入れた。 

 この両氏に由来する花を囲んでいる二つの輪は両校の調和・融合そして新生伊達高等学校の無限の可能性を表している。 

 令和3年度から両校の美術部が作成してきた原案をもとに、令和4年度に両校でアンケートを取るなどして検討され決定した校章である。

校歌

 伊達高等学校校歌は、 伊達市唯一の県立高等学校 となることから、 統合校と伊達市にゆかりのある原氏と伊藤氏に作詞と作曲をそれぞれ依頼したところ快くお引き受けいただき、作成された。

 歌詞については、事前に両校の生徒・教職員にアンケートをとり、それを基に原氏と両校の 代表生徒・教職員とワークショップを開催し、原氏の作詞のモチーフとした。些細な夢でも、 一歩踏み出せるように生徒たちの背中を押すような歌詞であり、それと共に卒業後、立ち止 まり振り返った時の心に寄り添える歌詞を目指した。 

 曲については、音域を概ね1オクターヴに収めた、歌いやすく、詩に寄り添い、親しみやすく、覚えやすいメロディー、そして格調高いメロディーであること。 それにより、 長く歌い 続けてもらえるようなメロディーを心がけた。 詩の冒頭に、 郷土の象徴ともいえる「霊山」「阿武隈川」が現れる。ここに特徴あるメロディーをつけ、さらにピアノ伴奏をユニゾンと することで、雄麗な霊山・阿武隈への思いを表現した。 未来に向かって進む若人たちの希望 や期待を、 後半の3連 符を伴う行進曲風のリズムとメロディーに込めた。 



福島県立伊達高等学校校歌

     作詞: 原 みさほ

     作曲: 伊藤 康英


霊山の佇む姿の凛々しさに 

夢を描くと決意した 

今は小さな蕾でも 

誠(まこと)の志(こころ)で育てよう 

桃花の郷の伊達高校 

重ねる歴史が未来への 

私を導く糧となるから 

2

阿武隈のきらめく水面(みなも)の優しさに 

進み出すことを決意して 

変わりゆく時を恐れずに 

輝く翼を広げよう 

希望集まる伊達高校 

つないだ誇りと絆こそ 

私が飛び立つ力となるから 


伊達高校校歌(吹奏楽ver) 


・作詞者:原 みさほ (はらみさほ) 

 福島県伊達郡桑折町出身。福島県立保原高等学校卒業。日本映画学校(現・日本映画大 学)1年在学時に書いた伊達郡桑折町を舞台とした映画 「物置のピアノ」の原作者。 


・作曲者: 伊藤 康英 (いとうやすひで) 

 伊達市歌を作曲。 東京藝術大学作曲科、 同大学院修了。静岡県浜松市出身。現在、 洗足学園音楽大学教授。 これまでにアメリカ、台湾、香港、タイ、韓国、ドイツ、イタリアなどで指揮活動を繰り広げている。 また、 教育の分野においては、 高校の音楽教科書の執筆を行うなど、幅広く活動している。 夫人は福島県伊達市霊山町出身。義父は福島県立保原高等学校卒業。 

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