学校生活のブログ

高校生のための文化講演会~関口尚先生「書く、書く、歩く」~

2025年6月26日 08時15分
学校生活・学校行事

6月20日、伊達高校体育館で、作家の関口尚先生をお迎えして、講演会が行われました。

この講演会は公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会が主催し、青少年の文芸的資質の向上を図るために実施されたものです。

演者①全体①

「書く、書く、歩く」という題で、松尾芭蕉について書くために、実際に「奥の細道」と同じ道を歩いた体験を楽しくお話してくださいました。白河や飯坂温泉など、よく知る地名が出てくるので、古典の世界が身近に感じられたのではないでしょうか。

また、高校生のときに「小説家になろう」と決意されたお話や、新人賞を受賞したときに「もっと早く努力していれば」と悔しい思いをされたお話などもしてくださり、高校生に、夢をかなえるためのメッセージを送ってくださいました。

質問演者(立ち)

講演後は質問が相次ぎ、時間が足りなくなるほどでした。

お礼の言葉図書寄贈

図書委員長がお礼の言葉を述べます。       集英社から図書を寄贈していただきました。

色紙

伊達高校に色紙をいただきました。ありがとうございました!

【生徒の感想より】(抜粋)

・私もなりたい職業があるので、関口先生のように絶対に諦めず、叶えたいと強く思いました。それと、飯坂の話が出たのでうれしかったです。(1年)

・どんなに思い通りに行かない毎日が続いても、その日々のほとんどが文字に変わって素晴らしいものになることが分かった。(1年)

・実を言うと私も小説家になりたいと思っていました。だから、関口先生が「みんなには言えなかった」「反対されたらどうしようと思っていた」と言った瞬間、本当に共感しました。小説を書いている人へのアドバイスすごくうれしかったです。諦めず最後まで書き抜きたいです。(2年)

・書店にある小説は作家さんたちが乗り越えてきた努力の結晶であり、たった一冊でも何十人という人がたずさわってきたということが分かった。あらためて、小説をもっともっと好きになったし、もっと知りたいと思った。(2年)

・小説を作るのに原稿用紙300~400枚も書くと聞いて、自分では3枚の作文を書くのがやっとだったので、すごいと思った。将来のために今のうちからできることをどんどんやって、自分の好きなことを仕事にしていきたいと思う。(3年)

・関口先生の実体験にそって話してくださったので、その時その時の心情を自分と照らし合わせて、共感しながら聞いていました。興味があったら動いてみる、視野を広くして考えるというアドバイスも胸に刺さりました。高校生のうちに聞くことができて良かったです。(3年)

・小説がとても好きなので、作る方の話を聞く貴重な体験になりました。何かを言葉の形にするのは本当に難しくて、自分の世界を表すなんていうのはもっと難しいと思います。その難しさを形にできたとき、自分の未来はもちろん、過去の後悔も今見ている景色も、面白いものになったり、意味に気づいたりして、自分に返ってくるんだと感じました。(3年)